2015 イベント情報


◆ 情報16 2/29ラジオ「ごじだっちゃ」でバッカリを紹介

川崎町も今年は例年より雪が少なく、いつもなら、雪が消える3月ごろに咲く我が家の庭のクリスマスローズが咲き始めました。

自然豊かな川崎町では、水田の用水路のような小さな水の力でも、エネルギーになります。今日はそんな水の力を利用した「バッカリ」のお話をします。川崎町はそんなマイクロ水力に適した沢や小川・用水路など自然資源がいっぱいあります。私のそばには、空気や水を汚さない、そんなエネルギーの利用を考えて実行している方がいます。

追木今朝善(おいきけさよし)さんです。追木さんは庭先に用水路の水を利用し、試行錯誤の上、バッカリを手作りして、米をついています

バッカリで精米したコメは精米機と違い熱が生じないため美味しく精米できます。ラジオですとイメージがつかめないと思いますが、よく、昔の映画などで、一升瓶に玄米を入れて、棒で突っついて精米しているシーンを見た事が有ますよね。バッカリは、大きな猪脅し(ししおどし)の様に、水がいっぱい貯まると、玄米の入っている臼に、ドスンと杵が落ちる仕掛けになっています。これでゆっくり時間をかけて精米すると、とても美味しいお米に仕上がります。

2011年3月11日の震災時に川崎は1週間ほど停電になりましたが、その時に大活躍をしたようです。沢山玄米がある農家では、だいたい精米機を備えており、その都度精米をして召し上がっているようですが、震災時は停電のため精米が出来ず、白米が食べられなかったと言う、農家の方もいました。

(写真は追木今朝善さん手作りのバッカリ)

私も玄米しか食べられなかった一人で、その話をしたとき、「おらいに来ればよかったのに」と言われました。間もなくあの震災から5年になります。不安な日々ではありましたが、田舎だったからこそ、炭や薪などで暖を取り、水洗トイレは沢水で流し、どうにか過ごした事を思い出しています。

なお、バッカリは個人の家にあるので見学などは出来ませんが、関心のある方は、特定非営利活動法人川崎町の資源をいかす会のHPに写真を掲載しますのでご覧ください。